有機農業で

 8年ほど前になりますが、宮崎県綾町の山あいに有機農業を営む高齢の田淵さんご夫妻を訪ねたことがあります  田淵さんご夫妻については今年3月地元紙宮崎日日新聞社でも取り上げられました
 敷地の周囲に防風林としてびわの木を植えられていると聞き、びわの葉が手に入らないものかとご相談に伺った次第です
 目的は果たせませんでしたが、印象に残ったのは今までに経験したことないまるで綿のような感触の畑の土でした
 伺った際にも畑の一角には幅1メートル長さ5メートル高さ1・5メートルほどの大きさに周りから集めた落ち葉が積み上げられていました
 畑の土はすべてこの落ち葉の腐葉土から作られたものとご主人の民雄さんからお聞きしました
 案内されてはいった畦(あぜ)は踏み込むと足首まですっぽり入り、畑の中は大げさに言えばひざ下まで入り込む柔らかさです  それはまさに夢のような畑でした
 何とも言えない感動を味わいつつ、帰り際おいしい番茶とお漬物をいただいて帰途に就いたのを鮮明に覚えています